ストレスによる心身の変化 “いつもと違う”こんなポイントに気をつけて
病気になった時に、自分含め周りの人たちは、
「そういえばあの時にこんな不調があった」
「あれが原因だったかもしれない」
と気づくことがあります。
「なんかおかしいかもしれない」
と思っても、ほとんどの人は
その時には、大したことではないと思いがちで
対処しようとしません。
例えば虫歯。
「なんか歯がしみるなぁ」
↓
歯がズキズキする
↓
鎮痛剤を飲んで我慢する
↓
痛みがなくなる
↓
治ったと勘違いする
↓
神経が死んでしまって
痛みを感じることができなくなる
心にも同じようなことが起きています。
煙草を吸ったり、お酒を飲んでも
サインが消えてなくなることはありません。
ストレスの受け取り方は、
本当に千差万別。
個人差がとても大きいものです。
私たちが、
「え?そんなことで?」
と思うことも、本人がストレスに
感じてしまうなら、それは大きな問題です。
一緒に働く仲間、家族
自分の基準で「大丈夫だろう」と
決めつけてしまわないよう、注意してください。
そして、ストレス耐性には、
遺伝も関係しているために、生まれながらに
弱い人もいるということは知っておくと良いです。
私たちが、周りの人たちを救うために
“いつもと違う”
小さなサインを見逃さないことが
大事ですが、
気づくためのポイントをお伝えします。
異変は、大きく分けて
心理面・身体面・行動面
にでます。
具体的には、
心理面の変化では
急性反応:不安・緊張・怒り・興奮・混乱・落胆
慢性反応:不安・短気・抑うつ・無気力・不満・退職希望
身体面の変化では
急性反応:動機・発汗・顔面紅潮・胃痛・下痢・ふるえ・緊張
慢性反応:疲労・不調・循環器系症状・消化器系症状・神経筋肉系症状
行動面の変化では
急性反応:回避・逃避・事故・口論・けんか
慢性反応:遅刻・欠勤・作業効率の低下・大酒・喫煙・やけ食い・生活の乱れ
のように変化があらわれます。
自分で気付ける変化として、
1、悲しい、憂鬱な気分、沈んだ気分
2、何事にも興味がわかず、楽しくない
3、疲れやすく、元気がない(だるい)
4、気力、意欲、集中力の低下を自覚する(億劫、何もする気になれない)
5、寝つきが悪くて、朝早く目さめる
6、食欲がなくなる
7、人に会いたくなる
8、夕方より、朝方のほうが気分、体調が悪い
9、心配事が頭から離れず、堂々巡りする
10、失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
11、自分を責め、自分は価値がないと感じる など
(厚生労働省「うつ対策推進方策マニュアル」より)
職場では、
同僚のメンタルヘルスの不調サインとして、
【仕事上のサイン】
1、作業能率が下がる、ミスが増える
2、机上に書類がたまる
3、細かいことにこだわる
4、月曜日や午前中によく休む
【態度上のサイン】
1、笑顔や口数が減る
2、精神的に不安定になる(イライラ、落ち込み)
3、身なりに気を使わなくなる
4、ぼんやりしていた利、眠そうに見える
5、付き合いが悪くなる、飲酒、喫煙量が増える
という基準があります。
メンタルヘルス不調になりやすい時期として
1、長時間残業が続いている時
2、就職後1年以内
3、昇進・配置転換・出向後1〜12ヶ月
4、仕事内容や責任の変化後1〜12ヶ月
5、結婚、出産、引越し、単身赴任などの変化後1〜12ヶ月
という目安となる時期がありますので、
これらの時期は特に気にかけていただきたいと思います。
話を聞く際には、
自分の意見を言ったり、説教をするのはNGです。
聞き役になって、相手の気持ちを理解するようにしてください。
コロナ禍で、気づかぬうちに
ストレスを抱えてしまっていることも少なくありません。
ぜひご自身、身近な人を注意深く観察してください。
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